AWSマネジメントコンソールで操作している時、本番と検証など複数のAWSアカウントを利用したい時があるのですが、Google Chromeでは同時に1つのアカウントでしかログインできず、要望を満たすことができません。
ですが、Chromeプロフィールを使って切り替えを行うことで、複数アカウントを同時に使うことが出来るようになり、本番環境用のAWSアカウントをChrome画面を開きながら、別のChrome画面で検証環境用のAWSアカウント開くことができるようになります。
本記事ではその手順を記載します。
- 本記事は2021/09/28時点での情報です。
- 自宅のPC環境
- Windows10 Home Ver21H1
- Google Chrome: バージョン: 94.0.4606.61(Official Build) (64 ビット)
- Windows10 Home Ver21H1
- 個人で検証しているため実行結果に責任は持てません。必ずご自身でも検証してから使用してください。
1. Chromeプロフィールを追加する
- Chromeを開き、右上にあるプロフィールのアイコンをクリックします。
- 一番下の「+追加」をクリックします。
- 新しいプロファイルの設定画面が開きます。
- 今回はAWS操作用のプロフィールが欲しいだけですしログインする必要も無いので「アカウントなしで続行」をクリックします。
- Chromeプロフィールをカスタマイズします。
- (任意) アバターアイコンの選択
- (必須) 名前の入力 ※画面では
blog_aws
としています。 - (任意) テーマカラーを選択
- (任意) デスクトップショートカットを作成、不要ならチェックを外す
- これで、新規のChromeプロフィールが作成できました。
2. 作成したChromeプロフィールの開き方
2.1 デスクトップのショートカットから開く
Chromeプロフィールの作成時に「デスクトップショートカットを作成」をONにした場合、デスクトップにショートカットが作成されていますので、そちらから作成したChromeプロフィールでChromeを開くことができます。
2.2 Chrome画面右上のプロフィールアイコンから開く
- Chromeを開き、右上にあるプロフィールのアイコンをクリックします。
- 作成したChromeプロフィールが増えていますので、そちらをクリックして開くことができます。
3. 初期設定
新規Chromeプロフィール作成後の初期設定を記載しますが、ほぼ僕の好みでの設定となっています。
各設定を見て必要だと思うものを使ってみてください。
3.1 Chromeテーマの変更
誤操作防止のために設定しています。
他のAWSアカウントと同時使用のためにChrome画面を複数開くので、パッと見で判別できるように色を変えています。
3.1.1 新規Chromeプロフィール作成時のテーマカラー変更
新規Chromeプロフィール作成時にテーマカラーを変更するだけでも他のChromeと判別ができます。
※左が元々あったプロフィール、右が新規プロフィール。
3.1.2 もっとドギツイ色で区別したい
もっと強い色を用いてChrome画面の判別をしたい場合は、Chromeのテーマを変更します。
- Chromeウェブストア - テーマ を開く。
- テーマを探す。
- 今回は、色が警告色系で個人的に気に入っている?こちらのテーマを参考にします。
chrome.google.com
- 今回は、色が警告色系で個人的に気に入っている?こちらのテーマを参考にします。
- テーマを開いたら「Chromeに追加」をクリックする。
- テーマが適用されます。
- 気に入った! → 「テーマ~をインストールしました」右側の「×」をクリックする。
- 気に入らない → 「テーマ~をインストールしました」の「元に戻す」をクリックする。
3.2 スタートページをAWSログインのURLにする
新規Chromeプロフィールを開いた時、AWSのログイン画面を開くようにします。
- Chromeの設定画面を開きます。
- 一番上の検索窓に「起動時」と入力します。
- 「特定のページまたはページセットを開く」をチェックし、「新しいページを追加」をクリックします。
- サイトのURLを入力して「追加」をクリックします。
- Rootアカウントでログインする場合
https://console.aws.amazon.com/
- EメールでのRootログイン画面にならない場合、「ルートユーザーの E メールを使用したサインイン」をクリックしてください。
- IAMユーザでログインする場合
https://●●●.signin.aws.amazon.com/console
●●●
は12桁のAWSアカウントIDに修正してください。
- Rootアカウントでログインする場合
- URLが追加されます。
- Chromeを再起動してみると、AWSログイン画面が表示されます。
3.3 AWS系Chrome拡張機能の追加
3.3.1 Google翻訳
学生時代の英語は赤点、それから○○年たった今も英語が苦手な僕ですが、Google翻訳様のおかげで何とか英語と向き合えています。
- Cromeウェブストア - Google翻訳 chrome.google.com
- 開いたら「Chromeに追加」をクリックする。
- 確認画面が出るので「拡張機能を追加」をクリックする。
- 追加されました画面がでたら「×」を押して閉じます。
- 新規ChromeプロフィールはGoogleへログインしていないので同期有効は不要です。
- (任意) Google翻訳は活躍の場が多いのでメニューバーに常に表示されるようにします。
- Chrome右上のパズルマーク?をクリックします。
- Google翻訳のピンマークをONにします。
3.3.2 リージョン毎にマネジメントコンソールの色を変える
別に記事を書きましたのでそちらを参照してください。
blog.toyokky.com
3.3.3 ファビコン(タブのアイコン)をAWSアイコンに変更する
別に記事を書きましたのでそちらを参照してください。
blog.toyokky.com
3.3.4 Chrome拡張機能でMFA(多要素認証)を行う
別に記事を書きましたのでそちらを参照してください。
blog.toyokky.com
4. AWSアカウントへのログイン
- 以下のURLからAWSログイン画面へ遷移します。
- Rootアカウントでログインする場合
https://console.aws.amazon.com/
- EメールでのRootログイン画面にならない場合、「ルートユーザーの E メールを使用したサインイン」をクリックしてください。
- IAMユーザでログインする場合
https://●●●.signin.aws.amazon.com/console
●●●
は12桁のAWSアカウントIDに修正してください。
- Rootアカウントでログインする場合
- 今回はIAMユーザでログインしました。